乾燥肌のクレンジング
-選び方と洗い方を極めて洗い上がりしっとり-

乾燥肌のクレンジング -選び方と洗い方を極めて洗い上がりしっとり-

洗顔後のつっぱり感やカサカサ、そんな乾燥肌を悪化させている原因はクレンジングかもしれません。
“乾燥しにくいクレンジング”の選び方と方法をマスターして、洗顔後も化粧水を忘れるほどのしっとり肌を目指しましょう! 気になる年代別のお手入れポイントもぜひおさえてくださいね。

乾燥肌の原因はクレンジング? 「洗いすぎ」に注意!

肌状態を気にする女性

乾燥肌のスキンケアといえば、化粧水やクリームといった保湿ケアにばかり注力しがちですが、実は クレンジングや洗顔による洗いすぎ・落としすぎも、乾燥肌を招く原因になることをご存知ですか?

メイク汚れだけでなく、肌の潤いを保つために必要な皮脂やNMF(天然保湿因子)まで流れているかもしれません!

「クレンジングはずっと同じものを使っている」という人も、年齢を重ねるごとに肌質は変わってくるもの。洗い上がりの"つっぱり感"が気になったら、クレンジングを見直すタイミングです。

乾燥肌のためのクレンジング選び。3つのチェックポイント

洗面台に置かれたクレンジング

乾燥肌にとって適切なクレンジングを選ぶとき、確認したいポイントは次の3つ。
あなたがいま使っているクレンジングも、実は"乾燥しやすいクレンジング"かもしれませんよ!ぜひチェックしてみてください。

ポイント1.基本は脱脂力が強くないクリーム、ミルク、水性ジェルがおすすめ

一般的にオイルクレンジングは洗浄力が強く、乾燥肌には不向き

クレンジングは種類によって、"油性成分"と"水性成分"、さらに"界面活性剤"がそれぞれのバランスで配合されています。

油性成分が多く配合されている「オイルクレンジング」は一般的に洗浄力が強いため、崩れにくいしっかりメイクも落とせる反面で、肌の油分も取りすぎてしまい乾燥を招きやすいです。「油性ジェルクレンジング」なども同様に、 脱脂力の強いクレンジングは乾燥肌に不向きといえます。

一方、「ミルククレンジング」や「クリームクレンジング」などは油性成分と水性成分がバランスよく配合されており、肌の油分を取りすぎずしっとりと洗えます。

クレンジングは種類によってよしあしがあります

ただマイルドなクレンジングはメイク落ちが劣るために、メイクの濃さや使用するコスメによっては汚れが落としきれない可能性も。
肌に残った汚れが堆積すると、肌荒れや毛穴汚れの原因になってしまうので、肌にとって必ずしもよいとはいいきれません。

また、「拭き取りタイプ(シートクレンジング)」は洗浄力が弱く脱脂力は強くないものの、拭き取る際の摩擦が肌に負担となってしまいます。

▼ 脱脂力の強さイメージ

クレンジングの種類と脱脂力の強さ

※一般的な構成成分によるイメージ。商品によって詳細は異なります。

このように、クレンジングは種類によって"よしあし"があるので、一概にどのタイプが一番よいとは断言できず、 メイクの濃さによってクレンジングを使い分けることも大切です。

また乾燥肌の人は、日頃から洗浄力がマイルドなクレンジングでも落としやすいコスメを使うのも、ひとつの方法です。

ポイント2.保湿成分がたっぷり入ったクレンジングなら洗い上がりもつっぱりにくい!

クレンジングや洗顔料といった洗い流すアイテムに保湿成分が含まれていても、あまり意味がないと感じる人もいるかもしれません。
だけど、実は 肌に潤いを与えながら洗うことで、洗い上がりのつっぱり感を抑えてくれる効果があります。

"美容液成分"や"エモリエント成分"といわれるものも、この保湿成分にあたります。乾燥肌には、 保湿成分がしっかり入ったクレンジングを選ぶのがおすすめです。

▼ クレンジングに配合される保湿成分(例)

ヒアルロン酸、ホホバ種子脂、シア脂、スクワラン、オリーブ果実油、果実油、セラミド、コラーゲン、アミノ酸

ポイント3.「ダブル洗顔不要クレンジング」で乾燥リスクを抑える!

どんなに脱脂力が弱く、保湿成分がたっぷり入ったクレンジングを使っていても、"ダブル洗顔"をすることで乾燥してしまうことがあります。
こちらも"乾燥しにくい洗顔料"を選ぶことが大切です。

さらにおすすめなのが、 ダブル洗顔不要クレンジング! 1本でクレンジングと洗顔料の2役をこなすので、 肌の油分を必要以上に取りすぎず、潤いを保ちながら洗うことができます
またスキンケアの工程をひとつ減らして肌摩擦を抑えられるので、刺激に弱い敏感肌のケアにもおすすめです。

なお、ダブル洗顔が必要なクレンジングにもかかわらず、乾燥を防ぐために洗顔を省いてしまうのはNG!
水だけではクレンジングの油分が落としきれず、ニキビや毛穴汚れの原因になってしまいます。1ステップで洗うケアを完結させるなら、必ずダブル洗顔不要クレンジングを選びましょう。

さらに年代ごとに取り入れたい乾燥ケア!

「最近、肌の調子が悪い」「しわやたるみが気になってきた」こんなことを感じたら、エイジングによる乾燥が進んでいるサインかもしれません!

クレンジング選びの基本ポイントは押さえながら、 20代・30代・40代・50代、それぞれの年齢に応じた乾燥ケアを取り入れるのがおすすめです。

▼ 水分量は日々減り続けます

年齢ごとの肌の水分量と皮脂量の変化

20代後半から水分量が減少! 乾燥ニキビが気になる年代

20代前半頃までは皮脂量と水分量のバランスが取れていて、ひどい乾燥に悩まされることは少ないですが、20代後半になるとそのバランスが崩れ始め、乾燥によるニキビができる人も。

水分量が減ると、肌が潤いを保とうと皮脂分泌がかえって過剰になってしまい、毛穴の詰まりや黒ずみを引き起こす原因に!

メイク落ち重視で選んでいたクレンジングは、優しいクレンジングに見直すタイミング。新陳代謝もまだまだよいので、 余分な皮脂は落としながらも、水分は"しっかり"与える潤いケアが大切です。

\乾燥ニキビ肌にこそ/
潤いケアができるクレンジングがおすすめ

通称「大人ニキビ」ともいわれる乾燥によるニキビ。思春期にできるニキビとは違い、潤い不足やバリア機能の低下、ターンオーバーの乱れが背景にあります。

乾燥肌ニキビのケアに、スクラブやニキビケア用アイテムといったさっぱり系アイテムは逆効果。油分&水分バランスに優れた、しっかり潤いを与えながら洗えるクレンジングがおすすめです。

肌ストレスを感じやすい30代はまさにお肌の曲がり角!

妊娠や出産などによる生理的なホルモンバランスの変化に加えて、子育てや転職、転居などライフステージの変化によって、外的なストレスからも肌の調子が崩れやすい30代。
それまで肌トラブルとは無縁だった人も、乾燥肌や敏感肌に傾く人が増えてきます。

代謝が悪くなるので、ターンオーバーが乱れて古い角質が蓄積。皮膚がどんどん肥厚することで、スキンケアが浸透せず、さらに乾燥が進む悪循環に…。

30代は角質柔軟成分を含むクレンジングなど、 ターンオーバーを促進するような化粧品を取り入れるのがおすすめです。

40代は乾燥に加えてエイジング悩みを対策!

40代になるとさらにターンオーバーが遅くなると共に、水分量も皮脂量も急激に減少。乾燥肌や敏感肌だけでなく、しわ、たるみ、シミといったエイジングによる肌悩みを感じやすくなります。

保湿成分がしっかり含まれたクレンジングでしっとり洗い、しっかり与えるケアをしましょう。
また、くすみも気になる年代なので、透明感をつくるケアを。 エイジングケア化粧品や、ハリ・弾力ケア成分が含まれているものがおすすめです。

50代以降の肌老化をストップ! 乾燥を放置せず油分を補って

50代からは水分量と皮脂量がさらに減り、肌のバリア機能が損なわれ、肌トラブルがますます顕著に。これまでと同じケアだとまかないきれないことも。
乾燥を放っておくと、しわをはじめとする肌老化がどんどん進みます。

美容液成分がたっぷり配合されたクレンジングで優しく洗いましょう。メイクは落としやすいものに切り替えることがおすすめです。
水分を蓄えるだけでなく、 クリームや美容液、オイルといった油分で重点的にケアをして、肌をバリアする保護膜をつくることが大切です

乾燥肌のクレンジングはやり方次第で洗い上がりが変わる!

乾燥肌の洗うケアはアイテム選びだけでなく、洗い方も重要です。クレンジングの方法次第で、洗い上がりの肌に変化を感じられるはず!
ポイントを押さえて、ぜひ実践してみてくださいね。

クレンジング時間が長いと乾燥しやすい!

手にクレンジングを取っている様子

クレンジングは肌になじませてから1分以内を目安に洗い流しましょう。洗浄成分を肌に乗せている時間が長ければ長いほど、乾燥しやすくなります。

「テレビを見ながら」「湯船に浸かりながら」といった"ながらケア"は、ついクレンジングが長くなってしまうので注意してください。

肌をやわらかく&毛穴を開かせてからクレンジングする

顔に温感スチームを当てて毛穴を開かせている様子

カサカサのこわばった肌にいきなりクレンジングをしても、メイク汚れになじみにくく、ゴシゴシ力を入れて洗うと肌摩擦の原因に…。
そんなときは、 クレンジング前に蒸しタオルや温スチームで肌を温めてから洗うのがおすすめです。

皮膚に弾力をもたせて毛穴を開かせてくれるので、メイク汚れが浮きやすく、毛穴の奥に詰まった角栓もこすらずすっきり落とせます。浴室など温かく湿気のある場所でクレンジングするのも効果的です。

なお、 ホットクレンジングは肌を温める手間をかけなくても、蒸しタオルや温スチーム同様の効果を得られる優れアイテム! 忙しい女性の乾燥ケアにぴったりです。

肌摩擦はいいことなし。とにかくこすらない!

こすらずクレンジング剤を優しくなじませている様子

クレンジングは指の腹を使って、優しく丁寧になじませるのがポイント。 ゴシゴシこすって洗うと、洗いすぎによる乾燥を招きます。肌摩擦による刺激で毛穴を広げてしまう可能性も。

また落ちにくいしっかりアイメイクは、事前に専用のポイントメイクリムーバーで落としておくのもおすすめです。アイメイクはこすると色素沈着の原因になるので注意してくださいね。

なお、ダブル洗顔をする場合も洗顔料の泡をころがすぐらいでOK。"泡の力"で洗うイメージを持って◎。

熱いお湯ですすぐとヒリヒリつっぱり感のもとに

ぬるま湯で顔をすすぐ女性

最後の仕上げ、すすぎは乾燥ケアに重要なのでしっかりおさえておきましょう。

40℃前後の熱いお湯やシャワーですすぐと、肌に残った油分や汚れがすっきり落ちるようでさっぱりするけれど、肌の潤いを奪い乾燥しやすくなります。 手で触って少し冷たく感じるぐらいのぬるま湯が肌にとって理想的。32~34℃を目安にしてください。

一方で、冷水も肌に負担となるためおすすめできません。ぬるま湯ですすぎ残しのないよう、しっかりすすぎます。生え際やフェイスライン、小鼻のキワは特にクレンジング剤が残りやすい箇所なので要注意。

なお、洗顔後は乾燥が急激に進むため、つっぱりを感じる前に"すぐに"保湿ケアへ進みましょう。

乾燥肌こそクレンジングを見直してしっとり肌をキープ

洗顔後に両手で顔を押さえて、洗い上がりのしっとりを感じている女性

乾燥肌を改善したいなら、与えるケアの前にまずはクレンジングを見直したいもの。どんなによい美容液やフェイスクリームに投資しても、クレンジングによって乾燥を悪化させてしまうのはもったいない!
適切なクレンジングを選び、正しい洗い方を実践して、洗顔後も乾燥知らずのしっとり肌を目指しましょう。