赤ちゃんの歯磨き粉の選び方
効果的な使い方で楽しく虫歯予防を

赤ちゃんの歯磨き粉の選び方 効果的な使い方で楽しく虫歯予防を

赤ちゃんに乳歯が生え始めると、歯磨きを意識し始めるママ・パパもいるでしょう。でも歯磨きの際、「大人と同じように歯磨き粉を使っていいの?」「赤ちゃんのお口に入れるものだから心配」と悩む人も多いはず。うがいが上手にできない赤ちゃんでも安心して使える歯磨き粉とは、どのようなものなのでしょうか?

乳歯が生え始める前から歯磨き習慣を

タオルの上に置かれた歯ブラシとアロベビー 歯みがきジェル

赤ちゃんの歯磨き粉について知る前に、赤ちゃんの歯磨きはいつから始めるかで悩む人も多いでしょう。
赤ちゃんの歯磨きは、前歯が生えてきたら開始の合図と言われています。赤ちゃんの成長により異なりますが、赤ちゃんに乳歯が生え始めるのは生後8~10ヶ月くらいが一般的
ちょうど離乳食を始める時期が歯磨きデビューの目安だといえますね。

▼ 一般的な乳歯の生える時期(※1)

乳歯の生える時期

ただ、いきなり歯ブラシを赤ちゃんの口に入れると、赤ちゃんも驚いたり怖がってしまい、歯磨き自体を嫌がるようになってしまいます。そのため、噛んで遊ぶ歯ブラシを使ったり、指やガーゼで磨くなど、乳歯が生え始める前から歯磨き習慣をつけておくと良いでしょう。

うがい不要な歯磨き粉は赤ちゃんから使用OK

笑顔で歯磨きをする赤ちゃん

赤ちゃんに歯磨き粉は、いつから使うべきという明確な決まりはありません。ただ、離乳食を卒業すると、食べられるものの種類がうんと広がるため、赤ちゃんの虫歯予防のためにも、早めに歯磨き粉を使った歯磨き習慣はつけたいですよね。

一般的に歯磨き粉を使い始める目安は、歯磨き粉の誤飲を防ぐためにも、ブクブクうがいができるようになる1歳半~2歳頃からと言われています。ただ、赤ちゃん用の歯磨き粉には、飲み込んでも大丈夫な成分で作られていたり、赤ちゃんの好きな味で作れているものも。

赤ちゃんに早くから歯磨き粉に慣れてもらう意味でも、ガーゼ磨きから歯ブラシを使った歯磨きに変えるタイミングで使ってみるのもおすすめです。

赤ちゃんの歯磨き粉デビューは無添加・ジェルタイプで決まり!

キャップの開いたアロベビー 歯みがきジェル

赤ちゃんの歯磨き粉デビューにあたり、どんな歯磨き粉を選べばよいか、わからないママ・パパもいますよね。ここでは、選ぶ際のポイントをピックアップしました。安心して使えるだけでなく、早く赤ちゃんに歯磨きに慣れてもらうためにも、最初の歯磨き粉選びは重要ですよ!

無添加で低刺激だと安心

デリケートな赤ちゃんのお口に入れるものだから、歯磨き粉の成分には気をつけたいですよね。赤ちゃんの歯磨き粉を選ぶ際は、以下のような成分を含まないものを選ぶようにしましょう。

<発泡剤>
市販などで売られている一般的な大人の歯磨き粉には、磨いた時に泡が発生する発泡剤が含まれています。大人にとってはスッキリと爽快感が得られる一方、赤ちゃんには刺激が強く、嫌がるケースが多いです。
また、しっかりとうがいができないと完全に泡を洗い流すのが難しいため、歯磨きデビュー間もない赤ちゃんには避けたほうが良いと言えます。
※主な成分表記名:「ラウリル硫酸ナトリウム」など

<研磨剤>
研磨剤も発泡剤同様に大人の歯磨き粉に含まれることが多い成分です。研磨剤にはステイン(着色汚れ)や歯垢を磨き落としてくれる効果がありますが、大人に比べて柔らかい赤ちゃんや子供の歯に使用すると、強い刺激に加え、歯の表面のエナメル質を傷つけてしまう可能性があります。
※主な成分表記名:「ケイ素」「炭酸ナトリウム」「炭酸カルシウム」など

反対に、オーガニックなど天然由来成分を主体に作られている歯磨き粉は、発泡剤や研磨剤が無添加のものがほとんど。万が一飲み込んでしまった場合でも体への害がなく、安心して使えますよ。

使い勝手の良さならジェルタイプ

一般的なペーストタイプのほか、ジェルタイプ、液体タイプなど、歯磨き粉の種類は様々。なかでもジェルタイプは、ペーストタイプに比べて素早く口内に広がり、奥歯までしっかり浸透しやすいため、赤ちゃんの歯磨き粉としておすすめ。

うがい・すすぎ不要かも注目

子供がきちんとうがいができるようになるのは、個人差はあるものの1歳半~2歳前後と言われています。そのため赤ちゃんやうがいが上手にできないうちは、うがい・すすぎが不要な歯磨き粉を選ぶのがおすすめ。
うがい・すすぎ不要の歯磨き粉は、パッケージに「うがい不要」「すすぎ不要」と書かれているものが多いので、見つけやすいですよ。

赤ちゃんの好きな味だと◎

歯磨きや歯磨き粉を嫌がる赤ちゃんは多くいます。そんな時は、赤ちゃんの好きな味の歯磨き粉を選ぶのもおすすめです。
赤ちゃん・子ども用の中には、いちごやぶどう、オレンジといったフルーツ味のものもあるので、まずは歯磨きに親しんでもらうためにも、味付きの歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。

フッ素の有無も確認

虫歯予防に効果的と言われるフッ素。正確には「フッ化物」「フッ素化合物」と呼ばれ、歯質の強化や歯垢の細菌活動の抑制、エナメル質の再石灰化などといった効果があるとされ、大人用の歯磨き粉にもフッ素を配合した商品は多く見かけますよね。

赤ちゃんや子供用の歯磨き粉にもフッ素を配合している商品はありますが、どうしても人体への影響が気になるというママ・パパもいるでしょう。そのため、赤ちゃんがきちんとうがいで吐き出せるまでは、フッ素不使用の歯磨き粉を使用することをおすすめします。
もし、フッ素配合の歯磨き粉を使用する際は、年齢に応じた適切な量を使用するようにしましょう。

【先輩ママの口コミ】赤ちゃんの歯磨き粉、どうやって選んだ?

かごの上に置かれたアロベビー 歯みがきジェル

歯磨きはもちろん、虫歯や歯磨き粉など、子供の口腔ケアに関する悩みを持つママ・パパは多いもの。実際に先輩ママたちは、どのように歯磨き粉を選んでいるのでしょうか?

まだ上手にうがいができないので、飲み込んでも大丈夫な歯磨き粉を使っています。歯磨きは相変わらず嫌がりますが、歯みがきジェルをキャンディのように舐めています。うがいができるようになったら、フッ素入りに変える予定です。

●Nさん(2歳の男の子ママ)
使用中の歯磨き粉:ジェルタイプ/うがい不要・フッ素不使用

歯ブラシを咥えるのは好きだけど、磨くと嫌がってギャンギャン泣いていた息子。でも歯磨き粉を変えたら味が気に入ったようで、子供の方から歯磨きすると言うようになりました!歯磨き粉の味は結構重要だなと感じましたね。

●Tさん(5歳と3歳の男の子ママ)
使用中の歯磨き粉:ジェルタイプ/うがい不要・フッ素不使用

子供の歯磨き嫌いを直そうと、はじめはうがい不要な美味しい歯磨き粉を選ぶようにしていましたが、歯科検診での指導もあり、今は子供の機嫌にあわせてフッ素入りのものと交互に使用しています。

●Aさん(3歳の女の子ママ)
使用中の歯磨き粉:ジェルタイプ/フッ素配合とフッ素不使用を兼用

先輩ママの口コミからも、歯磨きを嫌がる子供が多いことがわかります。それを克服するために、子供の好きな味やうがい不要な歯磨き粉を選んでいるママが多いようです。
歯磨き粉選びで迷った際には、先輩ママの意見を参考にするのもよいでしょう。

適量ってどれくらい?赤ちゃんの歯磨き粉の使い方

歯ブラシに出されたアロベビー 歯みがきジェル

歯磨き粉のパッケージには、使用量の目安として「適量」と書かれているものが多くありますよね。でも適量とは一体、どれくらいの量なの?と悩んでしまう人も多いでしょう。

歯磨き粉の使用量は子供の月齢・年齢により異なり、適切な量を使用することで高い効果を発揮します。

アロベビー 歯みがきジェルの適量

不使用で飲み込んでも問題のない「アロベビー 歯みがきジェル」は、以下の使用量を推奨しています。子供の成長や必要に応じて使用量を調節することをおすすめします。

歯の萌出~2歳

歯みがきジェルの適量1

5mm-1cm程度

3歳~5歳

歯みがきジェルの適量2

1cm-1.5cm

仕上げにフッ素配合スプレーを使うのも◎

フッ素入りの歯磨き粉を使うのは心配だけど、しっかり虫歯予防をしたいという人は、仕上げ磨きの際にフッ素配合スプレーを使うのもおすすめです。その際は100ppm程度の低濃度フッ素のものを選ぶようにしましょう。

フッ化物(フッ素)配合の歯磨き粉の適量

厚生労働省による(※2)と、低年齢児がフッ素入りの歯磨き粉を使用する場合の使用量として、以下のように推奨しています。

歯の萌出~2歳

歯みがきジェルの適量3

切った爪程度の少量
(フッ素含有量:500ppm未満)
※仕上げ磨きを行う

3歳~5歳

歯みがきジェルの適量1

5mm以下
(フッ素含有量:500ppm未満)

またフッ素入り歯磨き粉を使用の際は、うがいは歯磨き後に10~15mlの水で1回程度、その後1~2時間の飲食を控えることを推奨しています。特に就寝前に使うのが効果的。

歯磨きタイムを盛り上げるひと工夫も

首をかしげて歯磨きをする赤ちゃん

お気に入りの歯磨き粉でいざ歯磨きをしようと思っても、歯磨き自体を嫌がる子供は多いですよね。そんな時は、以下のような方法で歯磨きに興味を持ってもらうのもおすすめです。

1.絵本・動画で楽しみながら歯磨き

リズムよく歌うように歯磨きができたり、歯磨きの大切さを教えてくれるものなど、最近は赤ちゃんや子供の歯磨き嫌いを克服する絵本や動画が豊富にありますよね。好きな人気キャラクターの歯磨きを観ながら親子で歯磨きを楽しむのもおすすめです。

2.ママ・パパの歯磨きを見せる

何でも大人のマネをしたがる子なら、ママ・パパの歯磨きする姿をみせることで興味を持ち、マネして自ら歯磨きをすることも。歯磨きは、歯の汚れをきちんと落とすことはもちろんですが、何より、習慣づけることが大切。大人が手本となって見せることで “歯磨きは怖くない”というイメージを持ってもらうようにしましょう。

3.できたらきちんとほめてあげる

「じっとガマンできた」「きちんと口を開けられた」「すすぎができるようになった」など、些細なことでも子供ができるようになったら褒めてあげましょう。その言葉が子供にとって大きな喜びとなり、「もっと歯磨きをがんばろう」という前向きな気持ちに働きます。

赤ちゃんの歯磨き粉で充実した歯磨き時間を

アロベビー 歯みがきジェルを手にする赤ちゃん

ママ・パパの中には「いずれ乳歯は抜けるから」と思っている人も少なくないでしょう。しかし乳歯が虫歯になってしまうと、後に生えてくる永久歯にも影響が出てしまう可能性があります。

小さいうちから歯磨き習慣をつけることは、未来の子供の歯を守るためにも重要であり、歯磨き粉はそれをサポートするキーアイテム。お気に入りの歯磨き粉で、笑顔で歯磨き時間を楽しみましょう。

※1 参考文献:日本歯科大学生命歯学部小児歯科学講座
※2 参考文献:e-ヘルスネット(厚生労働省):フッ化物配合歯磨剤
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