美容液とは? 選び方、おすすめの美容成分も紹介します
スキンケアの主役ともいえる美容液ですが、うまく活用できていない人もいるのでは。
「ハリツヤ肌」に「毛穴レス」、肌悩みやなりたい肌があるなら、美容液が強い味方になってくれるかもしれません。
まずおさえておきたい美容液の基本、迷ったときにおすすめの美容成分もご紹介します。
美容液とは?
基礎知識を知るとより効果的に使えます!
美容液とは基礎化粧品のひとつで、化粧水や乳液が肌を整え、潤いを保つものだとしたら、美容液は「ハリ・弾力」「毛穴」「美白」「目元専用」など特定の肌悩みに働きかけて集中ケアをする役割をもち、目的に合わせて高い美容効果を発揮するものです。
2,000円前後から数万円のものまで様々ですが、比較的高価格帯のアイテムで、これには美容成分が多く配合されていることが背景にあります。化粧水や乳液はプチプラアイテムでも、「美容液はこだわっている」という人も多いですよね。
基礎化粧品の特徴と違い
化粧水 |
角質層に水分を与えて、潤いのある滑らかな肌に整えます。水溶性成分が主成分のため、化粧水だけでは水分が蒸散しやすく、乳液など油分を配合したアイテムで”フタ”をすることが大切です。 |
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乳液 |
化粧水とクリームの中間に位置し、肌に水分と油分をバランスよく与えられます。みずみずしく浸透しやすいものや、クリームに近いしっとりとしたものがあるため、肌状態や好みの使用感で選ぶと◎。 |
美容液 |
肌を保湿するほか目的別に訴求成分を配合することで、プラスアルファの美容効果を得ることを目的としています。化粧水よりもとろみのあるリキッドや、ジェル、ミルク、オイルなどテクスチャーは様々です。 |
クリーム |
乳液よりも油分が多く、肌をしっかり保湿し、エモリエント効果が高いアイテムです。クリームの特性上、美容成分をより効果的に配合できるため、美容液同様スペシャルケアとして使われることが多いです。 |
美容液の主な種類
●エッセンス(ESSENCE)
化粧水とセラムの中間に位置するイメージのアイテム。化粧水よりも特定の悩みに働きかける役割を持ち、基本のスキンケアでは物足りないとき、プラスの効果を求める場合におすすめです。化粧水に近いサラサラしたテクスチャーで、肌なじみがよく浸透性が高いです。
●セラム(SERUM)
エッセンスよりもさらに美容成分が凝縮されたアイテム。肌悩みや求める効果に対して、より集中的に予防ケアをするときに効果的です。エッセンスよりもとろみのあるテクスチャーが一般的。
●ブースター(BOOSTER)
洗顔後、化粧水の前に使うもの。導入美容液とも呼ばれます。肌を整え柔らかくする働きをもつ成分が配合されているので、その後のスキンケアの浸透をよくします。化粧水や美容液の効果を高めたいときに使います。
美容液はいらない?
美容液に求める期待値が高いこともあってか、「美容液は必要?」「美容液は使っても意味がない」といわれることがあります。美容液が必要かどうかは、求める効果や人によって異なり一概にはいえません。
一般的に10代~20代前半ぐらいの肌であれば、水分量があり潤いが保たれているので、基本のスキンケアだけでも十分かもしれません。一方、20代後半~30代以降になると、徐々に水分量が減少し乾燥がどんどん進んでいきます。代謝が悪くなりターンオーバーが乱れることも、肌トラブルを招く一因です。
そんな加齢に伴う肌のエイジング悩みに対して、化粧水と乳液だけで十分だと感じられない場合は、美容液をプラスするものひとつの方法です。
肌は水分と油分のバランスが大切です
また、反対に「美容液のみ使う」というのは、どんなに美容液が高機能でも、あまりおすすめできません。洗顔後の肌には、水分と油分、どちらもバランスよくしっかり与えてあげることが必要ですが、美容液だけで補うことは難しいといえます。
もし1本でスキンケアを完結させたい場合はオールインワンタイプの化粧品を使うとよいでしょう。
美容液の使い方。
せっかく使うなら、正しく効果的に使いましょう
美容液を使う順番は?
化粧品を効果的に使うなら、適切な順番でお手入れすることも大切。特に美容液は使うタイミングに迷ってしまうアイテムですよね。
一般的に、化粧品は【水分の多いもの】 → 【油分の多いもの】の順番に使うと効果的です。アイテムのテクスチャーでいうと、【サラッとしているもの】 → 【とろみのあるもの】の順が目印となります。
通常美容液は、化粧水で肌を整えたあと、乳液やクリームの前に使うことが多いですが、複数の美容液を使う場合の順番も、上記テクスチャーの違いを参考にするとよいでしょう。
ただし、美容液の中でもブースター(導入美容液)は、その後のスキンケアの浸透をよくする役割があるため、「洗顔後すぐ、化粧水の前」に使います。
このほか、化粧下地の役割も果たす日中用美容液はベースメイクの前に塗るなど、配合成分や使用目的によって適切な順番が異なります。それぞれ美容液の説明を確認して、適切に使いましょう。
美容液のつけ方
美容液の塗り方に特別難しいことはありません。他のスキンケアアイテムと同様に、肌を摩擦しないよう気を付けて、適量を優しく顔になじませてください。
適量を手に取り(通常 2プッシュ or 2滴程度)、両手のひらに軽く伸ばしたら、顔全体になじませます。優しくハンドプレスをすると浸透力がアップします。
乾燥が気になる部分など、重点的にケアしたい部分には重ねづけをします。
美容液のあと浸透を待つ必要はありません。水分が蒸散してしまうので、あまり時間を置かず次のスキンケアへうつってください。
美容液を使う頻度。毎日使ってOK?
美容液は化粧品なのでもちろん毎日使って構いません。
「肌が慣れてしまうから、毎日使わない」「高価な化粧品を使うと肌が甘えてしまう」といった話を耳にすることがありますが、実際にそんなことはありません。
初めて使う美容液が肌に合っていた場合、肌の調子がよくなる高揚感を感じますが、そのうち肌の調子がよい状態に慣れてくると、効果を実感しにくくなることがあります。
そもそも美容液は肌の不調を感じた後に使うものではなく、肌トラブルの予防のために使うもの。日頃からケアすることがおすすめです。
どんなときでも肌に合うとは限りません
一方で、毛穴対策成分や美白対策成分は一般的に刺激を感じることがあったり、普段は肌に合うものでも、生理前や季節の変わり目といった敏感になりやすい時期には荒れてしまうことがあります。
美容液に限らず、化粧品は肌の状態に合わせて使うのがよいでしょう。
あなたにぴったりの美容液は?
美容液の選び方
美容液を選ぶ際のポイントは「どんな肌悩みをケアしたいか」という目的に合わせて選ぶことです。いくら口コミの評判がよいものや高級美容液でも、求める効果が異なる場合は合わないことがあります。
また、美容液を分類すると、①肌悩み別美容液、②部分用美容液、③使用目的別美容液 があります。それぞれの特徴を紹介しますので、美容液選びの参考にしてください。
① 肌悩み別美容液
乾燥 | セラミドやコラーゲン、アミノ酸、ヒアルロン酸など保湿力に優れた成分が配合された美容液。20代から50代まで幅広い年代に向いています。使用感はベタつきにくいものや、しっかり重めのものなど様々です。 |
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エイジングケア (ハリ・弾力) |
保湿力に優れた成分に加えて、レチノールなどのハリを与える成分や、アスタキサンチンなどの活性酸素対策成分が含まれているものがあります。30代・40代・50代以降のエイジングケアに。 |
毛穴 | 毛穴の開き・たるみには保湿力のあるヒアルロン酸やビタミンC誘導体、毛穴の黒ずみ・詰まりには角質を除去するグリコール酸(AHA)やサリチル酸など、毛穴の悩みに合わせたものを選ぶと◎。 |
美白(しみ対策) | メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ有効成分が配合された、薬用美容液(医薬部外品)を指します。配合成分によっては肌に刺激になることがあります。 |
肌荒れ(敏感肌) | 肌荒れなどトラブルが起きやすい肌に、エタノールを含まない等の優しい処方になっていたり、グリチルリチン酸2Kなど炎症を抑える成分が含まれているものもあります。 |
② 部分用美容液
しわ・ほうれいせん | しっかり保湿をすることで乾燥小じわを防ぐ目的の美容液もありますが、ナイアシンアミドやレチノール等、しわ改善有効成分を配合した医薬部外品が人気です。全顔用もありますが、しわが気になる部分に使うタイプが主流。 |
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ニキビ | ニキビ予防や炎症を抑える効果のあるグリチルリチン酸2K、サリチル酸等の有効成分を含む医薬部外品が一般的です。ニキビ跡のケアには幹細胞やセラミド配合がおすすめ。こちらもスポッツケアが主流です。 |
目元 | 目の下のたるみやクマ、目元の小じわ、疲れた目元のケアに。デリケートな目周りにも使えるよう優しい処方になっています。 |
③ 用途別美容液
ブースター(導入美容液) | 肌を和らげ、その後のスキンケアの浸透をよくします。洗顔後すぐ、化粧水の前に使用します。 |
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朝用・日中用 | 訴求成分を含みつつも、化粧下地やUVカットの機能、さらにはベースメイクの役割を果たすものもあります。 |
それでも!
どんな美容液を選べばよいかわからないときは
何を使えばわからないときは、肌をしっかり保湿してくれる高保湿美容液を選びましょう。
乾燥小じわやたるみ毛穴、くすみ、バリア機能低下による肌荒れなど、あらゆる肌トラブルを引き起こす要因は“乾燥”です。保湿はどんな肌タイプや年齢でも大切なケアといえます。
まずは潤い成分がたっぷり入った美容液から試してみるのがおすすめです。
おすすめの潤い成分はコレ!
セラミド | セラミドは肌の潤いやバリア機能を保つために重要な役割を果たす成分です。保湿効果の高いヒト型セラミドが配合されているものがおすすめです。 |
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NMF(天然保湿因子)、 アミノ酸 |
角質層に存在する保湿成分がNMF(天然保湿因子)であり、その主成分であるアミノ酸も高い保湿効果が期待できます。 |
ヒアルロン酸 | 肌の潤いを保つ代表的な保湿成分。肌なじみがよく、角質層の水分を保持しながら、しっとりとなめらかな肌にしてくれます。 |
幹細胞 | 新しい細胞を生み出し、肌のターンオーバー促進やコラーゲン産生を促す働きをもつ細胞。この幹細胞を培養した成分を配合した幹細胞コスメが、主にエイジングケア分野で注目されています。 |
コラーゲン | 肌の柔軟性やハリを保つのに重要な成分。年齢と共にしぼんでくる肌にハリ・ツヤを与えます。エイジングケアに取り入れたい成分です。 |
エラスチン | 肌のハリ・弾力に重要な役割を果たすエラスチン。肌の弾力が失われるとしわやたるみに繋がるため、エイジングケアにおすすめの成分です。 |