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ヘアアイロン前につけるおすすめのヘアオイル!熱から守るスタイリング剤の選び方と使い方

ヘアアイロン前につけるおすすめのヘアオイル!熱から守るスタイリング剤の選び方と使い方

普段からヘアアイロンを使用する前にヘアオイルを使用していませんか?実は、ヘアオイルの選び方や使い方によっては、髪に悪影響を与え、ダメージの原因になることもあります。
この記事ではヘアアイロン前に使用するヘアオイルの選び方や使い方のポイント、ヘアアイロン後にヘアオイルを使ってよいのかを解説します。
あわせて、ヘアオイルだけでなく、ヘアミルクやヘアミストなどのヘアケア剤との違いや特徴まで紹介します。ぜひ参考にしてください。

ヘアアイロンの前にヘアオイルをつけてもいいの?

ヘアアイロンの前にヘアオイルをつけてもいいの?

ヘアアイロンを使用する際、セット前にヘアオイルを使っていませんか?ヘアオイルをつけてヘアアイロンを使うとジュッと音がして煙が立ち、髪が縮れてしまったという経験をした人もいるのではないでしょうか。

これはヘアオイルの選び方や使い方が悪いために起こってしまう現象です。ヘアアイロン前の使用に適していないヘアオイルを使うと、熱によって髪は深刻なダメージを受け、最悪の場合、髪が焼け焦げたりちぎれたりしてしまうこともあります。

ヘアアイロン前にヘアオイルを使う場合、適した製品選びや正しい使い方をすることが大切です。

ヘアアイロン専用ヘアオイルと一般的なヘアオイルの違いって?

一般的なヘアオイルには主に以下の役割や特徴があります。

  • 髪内部のダメージを補修する
  • 髪表面を保護する
  • 髪の滑りをよくして絡みにくくする

一方、ヘアアイロン専用ヘアオイルは一般的なヘアオイルの役割に加えて以下の特徴を持つものを指します。

  • ヘアアイロンの熱によってヘアケア成分が髪に浸透する
  • 髪表面を熱ダメージから保護する
  • 髪内部の水分を保ちヘアアイロンによるセットを維持する

ヘアアイロン専用ヘアオイルは、ヘアアイロンの熱によってヘアケア成分を浸透させる点とヘアアイロンの高熱から髪を保護する点に優れているヘアケア剤です。

一般的なヘアオイルはアイロン前に使ってはいけないの?

一般的なヘアオイルにも髪をドライヤーなどの熱から守る成分が含まれています。しかし、テクスチャー(質感)が重いものが多く、髪表面にベタッと留まってしまうものが少なくありません。

髪表面に重いテクスチャーのヘアケア剤が付着した状態でヘアアイロンを使用すると、髪表面に必要以上に高熱が伝わってしまいジュッと音がして煙が出てしまうことがあります。

これは、髪表面で水分や油分が沸騰し水蒸気爆発を起こしているためです。水蒸気爆発を起こすと、髪表面の水分や油分が一瞬で沸騰して水蒸気になります。その際、髪表面のキューティクルが剥がれ落ち、深刻なヘアダメージに繋がります。

ヘアアイロン専用ヘアオイルは、このような現象を防ぐためにテクスチャーが軽く浸透しやすくしているものが多いため、アイロン前の使用が可能です。

そもそもヘアアイロンは髪にとってダメージを与えるもの?

そもそもヘアアイロンは髪にとってダメージを与えるもの?

ヘアアイロンは、ストレートアイロンの場合およそ120~220度、カールアイロンなら100~180度まで熱を与えるものが一般的に利用されています。

しかし、本来髪が耐えられる温度は60度前後と言われています。髪の主成分はたんぱく質であり、60度以上の熱を加えると髪内部のたんぱく質が変性しはじめます。100度を超えると髪内部のたんぱく質はギュッと凝縮して固まりはじめ、内部に空洞ができ、水分の保水量が減って髪がパサついてしまいます。180度を超えると、さらにたんぱく変性は進み、髪内部の組織が縮み、断毛や縮毛など取り返しのつかないダメージを与えてしまうのです。

濡れた髪と乾いた髪では、熱の伝わり方が異なるため、一般的には濡れた髪は60度、乾いた髪は130度がたんぱく変性を起こすボーダーラインと言われることもあります。しかし、ヘアアイロンはたんぱく変性のボーダーラインを超える高温で使用することが多い傾向にあり、頻繁に使用したり誤った方法で使用したりすることで、髪に深刻なダメージを与えてしまうことがあるのです。

アイロン前に熱から髪を守るヘアケア剤を使用するのは、たんぱく変性を防ぎ髪のダメージ予防が主な目的と言えるでしょう。髪を保護しないままヘアアイロンで高熱を与え続けると、徐々に髪はたんぱく変性によるダメージを蓄積して枝毛や切れ毛などを引き起こしやすくなります。

ヘアアイロン前に熱から守るヘアオイルの選び方

ヘアアイロン前に熱から守るヘアオイルの選び方

ヘアアイロンによるダメージは、髪がパサついたり切れたりしてしまう原因のひとつです。これらのダメージから髪を守るためには、ヘアアイロン前のケアが欠かせません。

しかし、ドラッグストアや美容室、通販などヘアケア剤はさまざまな場所で多くの種類が売られているため、どれを選べばよいのか分からないという人も多いでしょう。続いては、ヘアアイロン前に使うヘアオイルを選ぶ2つのポイントを紹介します。ぜひヘアオイルを選ぶ際の参考にしてください。

ヘアアイロン前に使えるヘアオイルを選ぶ

ヘアオイルを選ぶ際には、必ずヘアアイロンと併用できる製品を選びましょう。ヘアアイロン前に使用できるタイプのものは、熱ダメージから髪を守る成分などが配合されていることが多く、安心して使用できるでしょう。

配合されている成分で選ぶ

ヘアケアオイルを選ぶ際には、製品に記載されている配合成分をチェックしてみるのもおすすめです。

γ-ドコサラクトン、メドウフォーム-δ-ラクトンは熱に反応して髪に栄養を届ける成分のため、アイロン施術との相性がよく、ヘアアイロン前に使うヘアケア剤を探している方におすすめです。これらの成分が含まれている製品は「ヒートケア」ヤ「ヘアアイロン専用」など記載をされているものが多いため、チェックしてみてください。

その他、シードオイル(アルガンオイル・ホホバ油など)や熱防御ポリマー(ヒドロキシプロピル加水分解シルクなど)を配合しているものも、髪に潤いを保ち熱から髪を守る働きを期待できるものが多いです。

髪質やなりたい仕上がりに合わせて選ぶ

仕上がりの質感や自分の髪質に合わせて製品を選ぶのもよいでしょう。
しっとりとした束感を出したい方、太くて硬い髪質で広がりやすい髪にはしっとりタイプで重めなテクスチャーのヘアアイロン専用のヘアオイルが◎濡れ髪風の質感で髪に適度な重さを与え、まとまり感のあるスタイルが好みの方にもおすすめ。

一方、サラっとした自然な仕上りを好む方や細くやわらかい髪質やぺたんこ髪の方には、テクスチャーの軽いライトタイプが最適。

スタイリング剤の種類で選ぶのも〇

ヘアアイロン前に使うヘアケア剤には、ヘアオイルの他にもヘアミルクやヘアミストがあります。製品によっても違いますが、おおまかな仕上がりの違いやおすすめの髪質は以下のとおりです。

ヘアケア剤の種類 仕上がりの質感 おすすめの髪質
ヘアミルク しっとり、なめらか 硬い髪
ヘアミスト サラサラ、セットキープ 硬い髪~柔らかい髪
ヘアオイル サラサラ、艶やか 硬い髪~柔らかい髪、くせ毛

ヘアケア製品によっては上記に当てはまらないものもあります。大まかな目安として参考にしてみてください。

下記で、ヘアオイル・ヘアミルク・ヘアミストのそれぞれの特徴も解説するので、ヘアアイロン前にヘアケア剤を使いたいという方は、選ぶ際の参考にしてください。

ヘアオイル

ヘアオイル

ヘアオイルは保湿力に優れているため、乾燥しがちな髪や広がりやすい髪におすすめです。ただし、ヘアアイロン前に使用する際は必ずヘアアイロンと併用できるヘアオイルを選びましょう。

ヘアミルク

ヘアミルク

保湿効果に優れたヘアミルクは、熱ダメージを防ぐ製品も多く、テクスチャーも滑らかで使いやすいものが多いです。硬い髪を柔らかくしっとり仕上げてくれる製品が多いため、硬い髪質の人や滑らかな仕上がりにしたい人にはヘアミルクが適しています。

ただし、ヘアミルクは濡れた髪に使うのが一般的な使い方です。アイロン前に髪を濡らしてからヘアミルクを塗布し、しっかりと乾かしてからアイロンでセットをしましょう。
また、ヘアミルクは、基本的にヘアアイロン使用前に十分髪を乾かしておけば問題なく使用できますが、ヘアアイロン専用のヘアミルクを選ぶと、よりダメージ補修効果やセットの持続効果が期待できるでしょう。

ヘアミスト

アイロン前に使用するスタイリング剤としてポピュラーなのが、ヘアミストです。ヘアミスト製品には、熱ダメージから髪を守る成分やカールキープ、ストレートキープ効果が期待できるものも多くあります。

サラサラの仕上がりにしたい人やセット力をキープさせたい人には、ヘアミストがおすすめです。

ただし、ヘアミストは水分量が多いため塗布しすぎると水蒸気爆発を引き起こすこともあるので注意しましょう。乾いた髪にヘアミストを塗布し、一度ドライヤーをあててブローをしてからヘアアイロンをすると、水蒸気爆発を防ぎ、仕上がりがよくなります。

基本的にヘアミストもヘアミルク同様、ヘアアイロンを当てる前にしっかりと髪を乾かしておけば問題なく使用できますが、ヘアアイロン専用ミストを選ぶと、よりダメージ補修効果やセットの持続効果が期待できますよ。

ヘアオイル前のヘアオイルの上手な使い方&手順

なりたい仕上がりや自分の髪質、成分などによって選んだヘアケア剤は、適切な方法で使用してこそ効果が期待できます。特に、ヘアケア専用のヘアオイルを使用する場合は、一般的なヘアオイルの使用方法と異なるため注意が必要です。

続いては、ヘアケア剤の効果を最大限に引き出すため、ヘアアイロン専用ヘアオイルの上手な使い方を紹介します。

STEP1. 濡れた髪はドライヤーでしっかりと乾かす

濡れた髪はドライヤーでしっかりと乾かす

濡れている髪にヘアアイロンをあてると、髪表面で水蒸気爆発が起こりダメージの原因となります。濡れた髪は事前にしっかりとドライヤーで乾かしましょう。

ドライヤーも、吹き出し口付近は80度近い温度になり、髪に熱ダメージを与える恐れがあります。ドライヤーから髪まで10~20cmほど離し、根本から丁寧に乾かしてください。

STEP2. ヘアアイロン前に使用できるヘアオイルを髪に馴染ませる

ヘアアイロン前に使用できるヘアオイルを髪に馴染ませる

ヘアアイロン専用ヘアオイルは、乾いた髪に馴染ませて使用します。毛先から髪全体に馴染ませましょう。

製品にもよりますが、以下の量を目安に塗布します。ヘアオイルを使用する前にパッケージや商品サイトなどを確認するようにしましょう。

  • ロングヘア…3~5プッシュ
  • ミディアムヘア…2~4プッシュ
  • ショートヘア…1~2プッシュ

毛量によっても量は変わるため、適切な量を塗布して、ヘアブラシなどで均等になじませてください。

STEP3. ヘアアイロンでスタイリングする

ヘアアイロンでスタイリングする

ヘアアイロンの温度は160~180度を目安に、同じ部分に長時間熱をあて続けないことがポイント。

なるべくヘアアイロンを動かし続け、髪を滑らせるようにセットしましょう。

カールアイロンなどでカールを強めにセットしたい場合は、巻いた髪をヘアアイロンから丁寧に外し、カールが崩れないよう手のひらに乗せて熱を冷ましてください。しっかりとエッジの効いたカールにセットできます。

ヘアアイロンの後にヘアオイルやヘアクリームをつけてもいいの?

ヘアアイロンでセットした後は、一般的にワックスやヘアスプレーなどでセットするケースが多いですが、なかにはダメージケアなどを考えヘアオイルやヘアクリームをつけたいという人もいるのではないでしょうか。

セットした後に、ヘアオイルやヘアクリームをつけても問題はありません。特に、ストレートアイロンなどでストレートにセットした髪には、テクスチャーの軽いサラサラタイプのヘアオイルをつけることで髪が湿気を含むのを防ぎ、ストレートヘアをキープしてくれる効果も期待できます。

一方で、テクスチャーの重いヘアオイルやヘアクリームをヘアアイロンの後に塗布すると、カールが落ちてしまう場合があるので注意しましょう。

ヘアアイロンの前後はヘアアイロン専用オイルでヘアケア&セットキープ

ヘアアイロンの前後はヘアアイロン専用オイルでヘアケア&セットキープ

今回は、ヘアアイロンの前に使用するヘアオイルについて紹介してきました。
ヘアアイロン前に使用するならヘアアイロン専用のものを使用するのがおすすめです。一般的なヘアオイルを使用すると、かえって髪を傷めてしまうリスクがあるので注意してください。また、ヘアアイロン前には、なりたい質感や自分の髪質に合わせたヘアオイルを使用することが大切。

ヘアアイロン専用オイルなら、ヘアアイロンの前だけでなく、ヘアアイロン後のストレートキープや潤いキープにも使用しやすいでしょう。
ぜひ、今回紹介した内容を参考に、自分にぴったりのヘアオイルを選んでみてください。